前の世紀の最後の年である2000年4月、主要8カ国(G8)教育大臣会合、いわゆる教育サミットが東京で開かれた。議長サマリーでは、「高い技能レベルを身につけ維持できる者は社会的にも経済的にも大成功を収めることができるが、そうでない者は(略)社会的・文化的生産活動に必要な収入を得る見通しも立たない状態で、かつてない疎外の危機に直面している」と明言されている。
昨今、この傾向がさらに進み、国際社会では、一定の知的レベルが確保できない人間はまともに食べていけない時代に突入したとされている。そんな国際的な危機感を反映して、子供の自主性に任せた教育を行っていたアメリカやイギリスが、急激に試験重視、宿題重視の教育を導入している。たとえば、卒業試験に合格しないと、小学校や中学校ですら卒業できない。
一方、日本では少子化と学力低下の影響で、いわゆるFランク大学(学力に関係なく全員が合格してしまう大学)が20%にも達するという。これからの時代、ただ大学に合格するだけでは、少なくとも国際的なレベルでは通用しないのは明らかだ。 |